2012年11月11日

青川ネットワーク発眼卵放流会 in 2012




次第に色づき始めた紅葉の森。
今年も青川ネットワークさんのアマゴ発眼卵埋設が行なわれました。


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昨年は、発眼卵の埋設作業には参加できず(今年の春のバイバートボックス回収には参加できたのですが…)、今年は何とか埋設作業に参加することができました。





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目的の谷に着いた頃に雨がポツポツと降り始め、バイバートボックスの埋設は雨の中の作業となりましたが、今回もたくさんのメンバーの方々が集まりました。



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皆さん、この活動に継続して参加されているためか、手際よく埋設作業が進められていきます。



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(この写真の右から4人目の方が清水さん)

また、今回の発眼卵埋設には、藤原岳自然科学館の清水さんにもお越しいただき、オブザーバーとしてこの活動を見ていただくことができました。
この清水さんは、藤原周辺の自然に関して造詣が深く、アマゴは勿論、とりわけ絶滅危惧種で天然記念物として指定されたイワメに関する研究では権威ともいえるぐらいの方です。
この方にまつわる話は、T2さんのブログでも触れられています。



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発眼卵には紫外線は大敵です。
直射日光が当たらないよう、石を幾重にも入れて…。
黒いカゴは、バイバートボックスの流出防止だけでなく、ボックス周りに効率良く石積みを形成することができます。
今回はカゴにロープも結び、流出を防ぐのと、回収時の埋設箇所を判りやすくしています。










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山の紅葉の盛期まで、あともう少し…。










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渓を歩いていると、清水さんが専門家の的確な目から、様々な情報や助言を得ることができました。

ちなみに、上の写真は、清水さんが教えてくれたアマゴの産卵床。
円で囲った箇所は、周囲の砂礫質の細かい砂利と比べて、砂利の石も大きく、明らかにアマゴが産卵床を掘った形跡であるとのことでした。
そして、「もう少し時期が早ければ、アマゴのペアリングを見ることができたかもね」と、清水さんは付け加えて仰られました。

その流れは、ただでさえ水量もそれ程ない源流部の谷間を流れる細流…。
その中の、ごく小さなスポットで、卵を産み、繁殖していこうとするアマゴの営為、そのけな気さに心を打たれる思いでした。

清水さんは、渓を少し歩くだけで、「ここにもある」「あそこにもある」とアマゴの産卵床をたちまちのうちに発見しては、教えてくださいます。
清水さんが「10月に入ったら渓は歩かない」と仰った言葉に、自戒の念を込めて、これからはもっと注意深く渓を歩こう、そう思った次第です。










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バイバートボックス埋設作業を終えた後、清水さんのみえる藤原岳自然科学館へ訪れました。

以前は、三岐鉄道・西藤原駅の近くにありましたが、今年4月に移転し、藤原町市場地区・いなべ市藤原文化センターの中にあります。



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員弁川水系に棲む魚たちが泳ぐ水槽を見つめるこの方が、清水さん。
魚を見守る清水さんは、まるで本当に子を見守る親のようでした。

清水さんからは、渓魚に関するお話をいろいろと伺うことができました。
こちらの質問や疑問にも、優しい語り口調で、言葉一つひとつ丁寧に教えてくださいました。



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これが今や個体数も激減し、絶滅危惧種に指定されたイワメ(無斑型アマゴ)です。
イワメが生息するのは、もはや全国でもごくわずかな河川のみとなっています。
しかも、生体展示をしているのは、日本全国で唯一ここだけ。

亜種ではなく、単なる突然変異でもない、劣性突然変異によって存在するとされるイワメ。
生態については、アマゴと異なることもあり、まだまだ未知の部分が多いそうです。



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幸運にも、給餌時間にあたり、アマゴ・イワメの貴重な捕食シーンを観察することができました。
国の天然記念物に指定され、もはや手の届かない遠い存在になったイワメが捕食する場面を見ることができる機会はなかなかないものです。

渓流の魚以外にも、希少な魚種、一般的な川に棲む魚種の泳ぐ水槽を眺め、清水さんの話を聞いていると、いろいろと考えさせられることが多くありました。

皆さんもずっと水槽の前に佇み、時間が経つのも忘れているようでした。





今日は、非常に有意義な一日となりました。
次の機会には、清水さんに自然観察会という形でご教授いただくことも計画していると、青川ネットワーク代表より伺っています。
これからの活動が楽しみです。










posted by Hutt River at 23:58| Comment(12) | TrackBack(0) | Fly Fishing | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おおっ!

今回は画像がいっぱい。 手抜き?

ウソウソ、冗談です。しっかしこの記事のあと、どうやって発眼卵放流の報告記事をまとめろと言うの?
リンク張り付けて全部振っちゃおうかな? これぞ「○投げ」超手抜き。
Posted by 源さん at 2012年11月13日 02:22



源さん

ウッ!
ズバリ言い当てちゃイカンのです orz

言い訳としては、自分の備忘録も兼ねていますからね(汗)
切り返しとしては、私が写真をペタペタ貼りつけた分、源さんにはウィットに富んだ文章に期待していますよ!(笑)



Posted by Hutt River at 2012年11月13日 08:11
やっちまいました…
「○投げ」超手抜き<(_ _)>

最近、写真すら撮るの忘れるし、いかんな…
Posted by acrolith at 2012年11月13日 18:16
小雨降る中お疲れ様でした
参加された皆さまの熱い思いが
伝わってきましたよ
Posted by 汁神 at 2012年11月13日 18:55
お疲れ様でした。
さで、用事があったので帰ってしまいましたが、後で佐藤成史氏の名著「瀬戸際の渓魚たち」を見直してみました。関西のある渓で釣った記載がありますが、先に三重県で記録があることを述べていますから、ここまできたのでしょう。南限の大分、北限の茨城での記録があり、他の採取記録がその一直線線上にあるとのことで、地殻変動との関係を示唆しています。壮大な時間と空間の物語がありそうで、胸がキューンとなりました。
Posted by SMZ at 2012年11月13日 20:13
お疲れ様でした

皆さん手際がいいのでほとんど居ただけ状態でしたがとても意味のある発眼卵放流に参加できました
初めての発眼卵放流でしたがこれからもできる限り参加し続けていきたいと思います

今度はアウトドア用品などの話もしたいですね
Posted by ぴーた at 2012年11月13日 20:37



acrolithさん

いえいえ、写真記録が物を言う、ですよ。
acrolithさんはバイバートボックスの埋設に一切手抜きはなし!

骨抜きされたのは自分ですが…。



Posted by Hutt River at 2012年11月13日 21:02



汁神さん

本当に皆さん、テキパキと作業されていましたよ。
もうついていくのが大変なくらい…(笑)

しかし、熱いですよ〜!



Posted by Hutt River at 2012年11月13日 21:07


SMZさん

元・館長のお話は良かったですよ。
SMZさんにももっと聞いてもらいたかったです。

で、中央構造線上に一致するとか、石灰岩質の地質の影響などの因果関係についても伺ってみたのですが、その話はまた今度お会いした時にでも…。
とにかく仰るのは、まだまだ謎なことが多い、と。
食性や生態についても、いろいろと教えていただけました。

水槽を前に、話を聞いているだけで、何だかロマンを感じてきてしまいます。
次は、ぜひ川でのフィールド・ワーク、教室みたいなことができるといいですね。



Posted by Hutt River at 2012年11月13日 21:23


ぴーたさん

日曜はお疲れさまでした。
ぴーたさんのように積極的に参加していただける方がいると、とても頼もしいです。

気さくでイジリがいのある?人たちばかりなので、今後もよろしくお願いしますね。

アウトドアに関しては、今はフライフィッシングの方がメインになってしまい、キャンプ・オンリーで出かけることは少なくなってしまいました。
ですが、またぴーたさんのギアなども見せてくださいね。





Posted by Hutt River at 2012年11月13日 21:39
今年も参加できずに残念やら申し訳ないやら。
アマゴの産卵床には勇気づけられますね。
下流でもアマゴが普通に見られる日が来るといいな〜。
Posted by gohdon at 2012年11月14日 20:28



gohdonさん

残念とは思っても、申し訳ないなんて思わないでください。
参加できなかった方の分まで、皆さんが頑張ってくれましたよ。

産卵床については、私たちも良かれと思って発眼卵の埋設を行なっていますが、場合によっては本来の自然の営為を妨げることになりかねないと諭されました。
渓の歩き方にも十分な配慮が必要なんですね。

今回、渓を歩いていて、あちこちでアマゴの姿を確認することができました。
嬉しい瞬間でしたね。



Posted by Hutt River at 2012年11月14日 21:40
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